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Anarchy

1978年、私と弟のジョーは、映画『ザ・グレイト・ロックンロール・スウィンドル』の冒頭シーンの撮影に参加しました。川沿いのワッピングで発生したゴードン暴動(1780年)を再現したもので、「セックス・ピストルズ」の4人の像が道路に引きづられて、建設現場の足場の上で焼かれるというシーンでした。

面白いのは、その夜参加したパンクたちが全員、服が焼かれたことを嘆いていたことです。特に、グレン・マットロックとシド・ビシャスのマネキンに着せた「Anarchy シャツ」は、パンクの時代(1976年~79年)に生産された最後のものだったから。クラッパムの自宅でヴィヴィアンが作った最初のシャツでした。ヴィヴィアンは業務用のストライプのビジネスシャツをグレーに染めて、新しい太めのストライプにするために、さまざまな濃度の過酸化ナトリウムを実験的に施して漂白しました。布が痛んでしまうから、素早く洗わなければなりませんでしたね。

この加工したシャツには、ワッペンがいくつか縫い付けられました。カール・マルクスのワッペン(ロンドンの共産主義者の書店で購入)、「Beneath the pavement lies the beach(歩道の下にはビーチがある)」などの「Situationalist(状況主義者)」のスローガンを、これもまた漂白剤で手書きした長い旗のようなワッペン、逆さまにしたナチス党の記章、「Chaos(カオス)」と書かれた腕章。胸には「Only Anarchists are Pretty(アナーキストだけが美しい)」という言葉がステンシルで描かれていました。シャツ全体が、パンクのDIY精神、なんでも自分でやる精神を体現したものでした。あなたも追随できる精神です。自分のシャツを自分で作ることでね。

現在、ワールズ・エンドではこのシャツの新バージョンを展開しています。もう「アナーキー」を提唱してはいません。新作のシャツは「プロパガンダへの積極的抵抗」という新しいスローガンを打ち出しています。今回はこのスローガンを胸にステンシルで施しました。カール・マルクスのワッペンは、レンブラント(1606~69年)の刺繍ワッペンに替えています。ヴィヴィアンは個人的に、オランダ人画家レンブラントが、自由の戦士と知的思考者の性質をすべて備えていると考えています。先駆的に光と影を描いてみせた彼の作品は、革命家と同じくらい、またはそれ以上に人々の考え方を変えたのです。

シャツの長いバナーには「Do it Youself」というスローガンが書かれています。そして「異教時代のギリシャ人哲学者が、良い人生とは何かを自問した。そして私たちはその問いに答えることを忘れてしまった。今、その答えが私たちに突きつけられている!良い人生とは、世界と調和して生きる人生に他ならないのだ」という意味の文章が書かれています。

このシャツには他に3つのワッペンが付いていて、前立てには「Active Resistance.co.uk」というウェブアドレスがあります。このアドレスからは新規の気候革命ウェブサイトにアクセスでき、ヴィヴィアンの日記やその他数多くの記事を読むことができます。

このシャツには新しいデザインとして、背面にワールズ・エンドの13時間時計と「Climate Change(気候変動)」という言葉がプリントしてあります。

最後に、この新作シャツは、パターンを作った時に仕立て屋が泥酔していたというストーリーに基づいた、ヴィヴィアンの「Drunken Tailor」ルックの一部であり、オリジナルのカットとは異なります。そのため、シャツのパーツがすべて噛み合わずに歪んでいて、前身頃の胸の部分は膨らんでいるし、首の部分は片側に引っ張られているし、といったデザインになっています。

新作シャツは小売価格£360で、限定40着を来週ワールズ・エンドのショップで展開します。

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